ぼくが見た「沖縄」

那覇市の首里に生まれ育ち、今は琉球大学に通っている「もう琉大生」です。
ブログは初めてで、文章にも自信があるわけでもありません。
しかし、メディアの沖縄の現状に対する歪曲っぷりを目の当たりにして、ぼくが見た沖縄の実像を出来る限りレポートしたいと思います。

今日見てきたものは、４・２８政府式典に抗議する『屈辱の日』沖縄大会です。





この集会は、政府が、サンフランシスコ講和条約が発効した４月２８日に式典を開催したことに異議を唱えるために開催されたようです。
講和条約の副産物として、奄美や沖縄は米軍統治下に置かれました。
祖国日本に復帰したのは、２０年後の１９７２年（昭和４７年）です。
「沖縄が置いてけぼりにされたサンフランシスコ講和条約で主権回復と呼べるのか！」と沖縄中で政府式典に対して怒っているように報道されています。
実はそうでもありません。
関心が高い人はともかく、殆どの人は無関心で、「また何か新聞が興奮してるなー」という感じです。

興味があって、市町村議会の事務局にも抗議決議を出すか否か電話して聞いてみました。
すると、「屈辱の日、なんですかそれ？」という反応がたくさんあり驚きました。
沖縄の人みんなが怒っているような報道は、完全に間違いです。


さて、会場である宜野湾海浜公園屋外劇場（最大収容４０００人）に入ると、労組や革新政党、新左翼の幟が目立ちます。









いつもやっている反対集会のような感じで、護憲派学者の高良鉄美氏や名護市長の稲嶺進氏などが登壇しました。


大会開催の趣意は、
「サンフランシスコ講和条約発効により沖縄、奄美、小笠原は日本から切り離され、平和憲法を謳歌することが叶わなかった。また、沖縄は引き続き米軍占領下に置かれ、銃剣とブルドーザーにより県民の土地の多くを接収された。現在も米軍基地が沖縄に集中し、犠牲を強いられている。沖縄県民にとって４月２８日は、日本から切り離された屈辱の日でしかない。その日を祝うなど、言語道断である」
というものでした。
他には、オスプレイ「撤去」、普天間基地「撤去」、県内移設断固反対などの主張も目立ちました。

参加者数について主催者は、「一万人を超える」といっていました。
４０００人収容の開場は一杯に埋まってはいましたが、実際のところ多く見積もっても５０００人程度かと思われます。
※会場となった野外劇場は４０００人収容の施設
http://www.city.ginowan.okinawa.jp/pageRedirect.php?url=%2F2556%2F2600%2F2639%2F1948.html
物理上、１万人は入らない施設なので、肩車をしている人でもいるのかな、と思いましたが、一人もいませんでした。

中にはいろいろな人が居ました。

わが琉球大学の人たちも居ました・・・
残念というかなんというか・・・・


革マル派もやたら生き生きしています。



☆陰謀老人
老人がインタビューを受けていましたが、六芒星の中に卍が入った首飾りをかけていて、「反対集会は良いかもしれんが、マルクスはユダヤの陰謀だからどうのこうの※▽♀。」
あんまり見ているとこっちに来そうなので、その場は離れました。


☆生活の党推し兄さん
大きい図体に帽子をかぶっていて、開場の入り口付近で拡声器を使い何か言い出しました。

「自民党安倍政権は、ダメ。
維新の会は代表の石原慎太郎が軍国主義だからダメ。
公明党は何かの宗教だからダメ。
みんなの党はみんなお金大好きの党だからダメ。
共産党はマシだけど、頭固い爺ばっか。
社民党も良いけど、一番良い党は～“生活の党”。
生活の党ですよ～、皆さん。」

周りの人達も、最初は元気があって良いなという風に聞いていました。
しかし、登壇者の声を聞きたいのに耳障りだということで、だんだんと怒り出します。
キャップをかぶって髭を生やした老人が、「オイ！オマエ黙れ！」、「よそでやれ！」とものすごい剣幕で罵倒します。
すると、「生活の党推し兄さん」は、「皆さん～、こういう偉そうなオジイみたいなのが、共産党なんですよ～」「生活の党が良いですよ～」と続ける。

オジイ「共産党とか知らん、よそでやれよ！！」
他のオジイ「こっちは大会を場所を借りてやっているのだ。どっか行け」

動員されたと思われる青年会のお兄ちゃんたちも苦笑いしてました。

「生活の党推し兄さん」は、大人しくなり退散。



☆電磁波攻撃と戦う中年男性
プラカードを首から下げた中年男性が…

「電磁波攻撃　いやがらせ犯罪　集団ストーカー　インターネットで検索」と書いてあります。

リチャード・コシミズか何かの関係か？？
ただ、、、、、、大会と関係が無い。「屈辱の日」がスローガンの大会もおかしいが、「電磁波攻撃」は関係が無い。。。



一般参加者の中には家族連れや普通の沖縄県民もいました。
思うにこの人達は、タイムス、新報、県内のニュースしか見ていないだけであって、変な思想を持っているわけではないのだろうと思いました。
「屈辱」というのも、後付であり、実は主催者すらも、それほど「屈辱」を感じていないのではないかという印象を持ちました。

主権が回復したかと言えば、まだ完全に回復したとは言えないでしょう。
しかし、日本政府が連合国の占領下から抜け、国際社会に堂々と復帰したのが、６１年前の４月２８日なのです。
沖縄は、一緒に復帰することが叶いませんでした。
しかし、だからといって、「屈辱の日」では無いと思います。
国際社会に復帰したことを喜び、今も抱える国家の問題を考える日にすべきです。
私たち沖縄県民としては、復帰した５月１５日と一緒に祝えばいいと思います。

いつか、今日の「屈辱の日」沖縄大会と同じ会場で、「祖国日本の国際社会復帰を祝う県民大会」の様なものが開催されるようになればいいなぁと思いました。




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行事の紹介です



今年も祖国復帰をお祝いします！
　 特別ゲストに、ＴＶでおなじみ「櫻井よしこ先生」をお呼びして、祖国復帰の理念に立ち戻り、沖縄の様々な問題に切り込んでいく大会としたいと思います。

◯祖国復帰日の丸パレード
１０時３０分　普天満宮集合
１１時　パレードスタート（宜野湾市民会館まで約１，４キロ】

◯テーマ 「現在の沖縄問題を解決し、子や孫に誇れる沖縄県へ」
◯日　時　５月１９日（日）１４時開会（１３時開場）

◯場　所　宜野湾市民会館大ホール（宜野湾市役所の隣です）
第一部　沖縄県祖国復帰４１周年記念式典
第二部　記念講演 櫻井よしこ先生（ジャーナリスト）

◯会　費　５００円
◯主　催　沖縄県祖国復帰記念大会実行委員会
那覇市若狭１－２５－１１波上宮内

祖国復帰の「５月１５日」に「琉球民族独立総合研究学会」が設立されます。ほかならぬ祖国日本に帰ってきた歴史的事実を冒涜するこの動きに対して、私たちは祖国復帰の事実を確認する必要があります。

　昨年は祖国復帰より四十周年という記念すべき年であり、多くの行事が開催されました。
　しかし、私どもは五年や十年に一度ではなく、毎年の記念大会開催を通して祖国復帰の歴史的意義を確認すべきであると考えております。県の内外問わず祖国復帰の意義を発信し、祖国復帰にかけた先達の貴重な体験や歴史を、次世代を担う青少年に受け継ぐべく記念大会を開催致します。

　「沖縄県祖国復帰四十一周年大会」では、四十年の歴史を振り返った昨年の大会から、新たな一歩を踏み出すべく、基地問題や安全保障など沖縄をとりまく問題にも取り組んで参りたいと思います。

お問い合わせ
　　　　　　電話 098-868-3697　FAX 098-868-4219
　　　　　　携帯090-6831-0989（坂本）
　　　　　　E-mail　npnkig.okinawa@gmail.com