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2013年05月01日

「久米三十六姓」を見た!というか友達にいます!

どうも「もう琉大生」です。

☆「久米三十六姓」についての県民感覚
勉強不足なのは承知ですが、何かと批判されがちな「久米三十六姓」について沖縄県民の感覚を述べたいと思います。
後述しますが、結論は「久米三十六姓」は中国人などではなく「日本人」だということです

最近、仲井眞知事を「帰化人だ!」「中国人だ!」と言って批判する人が保守層によく見られます。
理由は、仲井眞知事が「久米三十六姓」出身だから、だそうです。
ぼくたち県民としては非常に違和感を覚えます


「久米三十六姓」を見た!というか友達にいます!

「久米三十六姓」を見た!というか友達にいます!

☆「久米三十六姓」は割りとどこにでもいる
「久米三十六姓だから、それを選挙の時に威張って主張していた」と主張する方がいらっしゃいますが、ぼくのような県民からすれば、「久米三十六姓」とは、ただありふれた存在です
大貴族というわけではないのでしょうが、ぼくたち県民にとっては「由緒ある家々」というイメージです。ただそれだけです。
ましてやそれを主張した所で選挙で有利になったり、票が大幅に伸びるなんて考えられません
後述しますが、ぼくの高校の同級生にも「久米三十六姓」がいました。
知り合いのおじさんからは県内に2万人ほど居るらしい、と聞いたことがあります。
威張っている人もいますが、日本人にもアメリカ人にも嫌な人がいるように、久米三十六姓にも嫌な人がいるという人格的な問題に過ぎません。

wikipediaによりますと、「久米三十六姓」とは西暦1392年頃、明朝から琉球に派遣された(いろいろと諸説あるみたいです)職能集団の末裔の人々のことであり、那覇市の久米の辺りに住んでいたことから「久米三十六姓」と呼ばれているとのことです。
三十六の姓があったからではなく、三十六というのは八百万(やおよろず)と同じような意味で、「いっぱい」「たくさん」という意味だと聞きました。

1392年といえばコロンブスがアメリカ大陸に到達するより1492年より100年も昔のことですね。
応仁の乱よりも昔なのですから。
豊臣秀吉の朝鮮出兵で陶磁器技術者を含む捕虜が多く連行され、九州を中心に帰化したと言われていますが、それよりもはるかに昔の話です。
「久米三十六姓」のアイデンティティが中国にある、というのは無理がある話です。

また「600年以上さかのぼって、日本人以外の血は入っていないよ」と断言できる人は何人いらっしゃるか疑問です

☆中国嫌いな「久米三十六姓」の友人
ぼくも、ある本で知事のルーツが渡来人にあると聞いたときは、「もしかして中国の工作員か?」と一瞬納得しかけました。
しかしその証拠が「『久米三十六姓』だから」と書かれたていたのを見て、「なーんだ。そんなわけないじゃないか」とアホらしく感じました
ぼくの友人にも久米三十六姓の家系のものがいます。
たまたま、非沖縄的な顔(笑)でした。
自分でも久米三十六姓の家系であることを隠さず話していました。
ですが、彼が媚中かと言うと、、、まったく逆なのです!

「久米三十六姓」を見た!というか友達にいます!

「目覚めた」のはぼくより後でしたが、ぼくより歴史や国防に詳しくなってしまっています。
中でも、特に皇室に関心が高く勉強熱心なので頭が下がります。
そして、台湾好きなこともあり、「志那はけしからん」とよく言って、周囲を驚かせています。
リベラルなぼくと比べると、久米三十六姓の彼は立派な保守にしか見えません。
少なくとも、彼の場合、ルーツの中国ではなく日本にマインドがあるようにしか思えないのです。


☆仲井眞知事を冷静に見て
私見ですが(というかこのブログは私見しかありません)、仲井真知事は、基地問題を抱える沖縄県の知事であり、手腕が要求されています。
言いたいことをそのまま言えるわけではありません。
ただ知事は、負担軽減と抑止力維持の両立が大事であることは理解しているように思います

実際、鳩山ショックで「オール沖縄で県内移設反対」の世論(※ぼくは虚構だと思っています)がマスコミに語られるようになるまでは、辺野古移設を容認していました。
しかし、今はマスコミに首を絞められていて、動き辛い状況に置かれています。
よく「内地だって朝日新聞や毎日新聞のような反日新聞があるんだよ」と言われていますが、沖縄では訃報広告の存在に支えられて「琉球新報」「沖縄タイムス」の2紙が9割を超える独占的なシェアを誇っており、客観的に見ても状況は異なります。
言い訳で言っているのではないことをご理解ください。

知事は政府と対立するかのような発言もあるため、保守の人たちからも批判されることがあります。
そして、家系が久米三十六姓であることから、「結局、帰化人である」とか、「マインドが日本人でない」という風に攻められるのです。
政府と対立し、進みつつある基地問題の解決に逆行するかのような知事の発言は、確かに首を捻らざるを得ない時もあります。
しかし、知事のすごいところは、一度も「辺野古移設反対」と決して言わない点です。
「県内移設は不可能」としか言っていません。
この発言の裏返しは「可能であれば県内移設する」と推察されます。
実にしたたかであると思います。

マスコミや野党は知事を操っているつもりでしょうが、実はそうではないと思います。
もちろん物足りないところもありますが、あくまで知事には、沖縄と基地の調和を成していただきたいのです。



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行事のご紹介です。あの櫻井よしこ先生が沖縄にいらっしゃいます。

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今年も祖国復帰をお祝いします!
  特別ゲストに、TVでおなじみ「櫻井よしこ先生」をお呼びして、祖国復帰の理念に立ち戻り、沖縄の様々な問題に切り込んでいく大会としたいと思います。

◯祖国復帰日の丸パレード
10時30分 普天満宮集合
11時 パレードスタート(宜野湾市民会館まで約1,4キロ】

◯テーマ 「現在の沖縄問題を解決し、子や孫に誇れる沖縄県へ」
◯日 時 5月19日(日)14時開会(13時開場)

◯場 所 宜野湾市民会館大ホール(宜野湾市役所の隣です)
第一部 沖縄県祖国復帰41周年記念式典
第二部 記念講演 櫻井よしこ先生(ジャーナリスト)

◯会 費 500円
◯主 催 沖縄県祖国復帰記念大会実行委員会
那覇市若狭1-25-11波上宮内


祖国復帰の「5月15日」に「琉球民族独立総合研究学会」が設立されます。ほかならぬ祖国日本に帰ってきた歴史的事実を冒涜するこの動きに対して、私たちは祖国復帰の事実を確認する必要があります。

 昨年は祖国復帰より四十周年という記念すべき年であり、多くの行事が開催されました。
 しかし、私どもは五年や十年に一度ではなく、毎年の記念大会開催を通して祖国復帰の歴史的意義を確認すべきであると考えております。県の内外問わず祖国復帰の意義を発信し、祖国復帰にかけた先達の貴重な体験や歴史を、次世代を担う青少年に受け継ぐべく記念大会を開催致します。

 「沖縄県祖国復帰四十一周年大会」では、四十年の歴史を振り返った昨年の大会から、新たな一歩を踏み出すべく、基地問題や安全保障など沖縄をとりまく問題にも取り組んで参りたいと思います。
ご協賛も募集しています。

琉球銀行口座 店番号308 口座番号512952
郵便振替口座 01700ー9-72981 沖縄県祖国復帰記念大会実行委員会

ご協賛いただいた方には、参加無料券を差し上げます。
またご希望の方は大会パンフレットにご芳名を掲載いたします。

お問い合わせ
電話 098-868-3697 FAX 098-868-4219
携帯090-6831-0989(坂本)
E-mail npnkig.okinawa@gmail.com


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Posted by ウチナンチュは見た at 18:00│Comments(2)久米三十六姓もう琉大生
この記事へのコメント
そのあやふやな態度では、何も変わらないと思っています。
何も決めていないのは仕事していないのと一緒じゃないですかね。
Posted by MoromiMoromi at 2013年05月02日 01:21
おっしゃること、ごもっともです。
ただ、今回のブログでお伝えしたかったことは「久米三十六姓」出身であることを理由にして知事が中国にアイデンティティを感じている、ということをいうことはできない、という点です。
この点だけでもご理解いただきたいと思います。
また知事が今辞めても沖縄県の自民党内の極左しか後釜が居ない状況です。
消去法で仲井眞知事しかいないと思っています。
Posted by ウチナンチュは見たウチナンチュは見た at 2013年05月02日 08:54
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☆「職業・教組」・・・
ウチナンチュのような顔をしたナイチャー姉さん。家庭を守る主婦として沖縄暮らしについて一家言ある。非常識なペンネームに対して割りと常識人。                                                      
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何百年も続く家系の由緒正しきウチナンチュ。命をかける釣りのことから、環境問題、安全保障問題について他の追随を許さない知識量を誇る。しかしあまりにもマニアックすぎて周囲からは変態扱いされている。                                        
☆「もう琉大生」・・・首里城近くに生まれ育った、ちゃきちゃきのウチナンチュ。
進学校に進み、地元ヒエラルキーの頂点と言われる琉球大学に進学するものの、物足りなさを感じていた。

                         ☆「伊良部島の次男」・・・ 
2年前に仕事の関係で、那覇市に引っ越してきた。「ナイチャー」「ナイチャー」と言われ悩んだことも。
ペンネームは伊良部島へ行った時に、何故か道行く人に「オマエは◯◯の次男か」と何度も何度も間違われたことから。

☆「某琉大生」・・・※「もう琉大生」君とは別←沖縄生まれ沖縄育ち。沖縄の中の欺瞞的な反基地論を徹底的に批判するが、それは地元沖縄への郷土愛があるからこそ。見てはいけないものをよく見る。