2013年07月19日
沖縄の埋め立て事情を見た 人工ビーチと埋め立て
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久々のマニアック担当sacomです。いやー最近鬼忙しいです。

そんな中でも書かずにはいられない。そんなネタが入りました。
以前「いたしかたない埋め立て」と「減らせる埋め立て」があると書きました。
辺野古は普天間飛行場の危険性除去のためにも必要としているわけで、いたしかたない埋め立てであると思います。
今回仕入れたネタというのは、「「那覇港浦添ふ頭コースタルリゾート地区港湾整備事業」というものです。浦添市キャンプキンザー沖のリーフを埋め立てて、人工ビーチやマリーナ、ホテル、商業施設、コンベンション施設を集約した土地を作ろうというものです。


埋め立てといえばどうしても「辺野古」がクローズアップされ、「あんなに綺麗な海を埋め立てるなんて、反対です」と言う県民も多くいると思うのですが、私はこうしたレジャー目的の埋め立てこそ減らせる埋め立て、むしろ「無駄な埋め立て」だと思うのです。
遊ぶための施設を作るために、埋め立てするわけですからね。
辺野古の埋め立ては反対、自分が利用するかもしれない埋め立てはスルー・・・これでいいのかと問題提起してみたいと思い、このネタに触れてみたいと思うのです。

先日、忙しいといいながらも、ブログ「ぼくが見た沖縄」の執筆者メンバーでビーチパーティーをしてきました。


本土の方も見ていると思いますので解説しておきますと、沖縄で言うビーチパーティーとは、海でバーベキューを楽しみながら昼間からビールでカンパイというもの。青い海、白い砂浜、照りつける日差しをさけてワイワイと。ハッキリ言って最高に楽しいです。沈む夕焼けも最高でした。
ビーチでは多くの人が海水浴やビーチスポーツを楽しんでいました。観光客にとっても、地元の方にとっても憩いの場になっています。
しかし、忘れてはいけません。人工ビーチは埋立地です。
リーフを砂で埋め立てて作った、安全に遊べるビーチだから「人工ビーチ」なのです。
もしビーチパーティーを楽しみながら「埋め立て断固反対!」なんて言ってる人がいるならその目で見てみたいものですね。自分はこれ以上人工ビーチは要らないだろと思っていますが・・・純粋に楽しかったです(汗)

人工ビーチの思い出と言えば、私が釣りを覚え、タモ網片手に魚やエビを採る場所だった「波の上海岸」があります。潮溜まりに熱帯魚が群れるリーフは人工ビーチになり、相当さびしかったのを思い出しました。亡くなったじいちゃんも、よく魚を釣っていましたが、亡くなる前に釣りを習えればよかったなと後悔・・・。
その後、いい釣り場だった南側の堤防は、ダイビング体験の施設になるとのことで、最近ついに釣り禁止になったそうです。(ゴミ等片付けできない釣り人の責任もあるとは思いますが・・・)

さて、「那覇港浦添ふ頭コースタルリゾート地区港湾整備事業」の話に入ってみようと思いますが、資料を見ると???なところが沢山あります。
たとえば、「海洋緑地」としている公園と隣接する600mの人工ビーチがあるのですが「遠浅な海域を利用して、自然学習などの自然とふれあいができる場として活用」とありました。
砂で埋め立てて自然学習って・・・私自身も都市部の川の力強い生態系を教えるために、自然学習を企画したりしますが、それとはなんか意味が違いませんかね。
人工ビーチには「より安全に楽しめる」というメリットがあります。
しかし、一定の危険が伴うのが自然であって、しっかりした安全装備をして接するべきが自然だと思います。海に入るならば、おぼれないためのライフジャケットの着用や滑りにくい靴(フェルト底など)、クラゲなどに刺されないための衣服などがあります。
軽装で海に接するのが当たり前だと思ってる方が多いのですが、決してそんなことはないですよ。ライフジャケットなしで命を落とす人の多いこと。また、その逆にライフジャケットで救われた命もあります。

人工ビーチと安全の話においては、クラゲネットに見られる「ハブクラゲ」の脅威がありますが、ハブクラゲがなぜ多いのか、その原因をご存知でしょうか。陸地からの栄養流入が多い、つまり川や流入する水路が汚いためです。汚れを元にした食物連鎖のサイクルが、ハブクラゲを育てているわけです。

今の季節、栄養が集まる沖縄の都市部の川の河口周辺を散歩してみてください。かなりの確率でハブクラゲを見かけると思いますよ。
クラゲネットの中にいるから刺されないということでもなく、リスク低減でしかありません。ハブクラゲ被害は川を綺麗にする、つまり下水道を整備したり、家庭排水でできるだけ汚れを流さない工夫をすることでも防げます。こういう所に予算を使ってほしいのですけどね。
クラゲネットの中の、生き物が少ない人工ビーチで泳ぐのより、自然海岸で泳ぐほうが絶対に楽しいです。歩くと砂が舞い上がり、餌を求めて小魚が集まってきます。古座間味ビーチなどはそんな感じですね。
ハブクラゲやオニダルマオコゼなどの危険生物から身を守るのは、しっかりした装備と知識、そして家庭や地域での、川や海を汚さない工夫も大事だと思います。
あと、ビーチパーティーができる自然海岸はほとんど無いに等しいと思います。やっている所もありますが、多くが黙認されているという状況だと思われますし、いつか締め出しされるのではないかと思います。なぜなら、ビーチパーティーで海を散らかす輩がいるからです。

楽しんでいる間に、ビニールなどが風に飛ばされることもあるでしょうから、楽しんでいるそばから注意しなければなりません。また、木炭で焼いた肉は美味いですが、砂浜に捨てれば黒く残ります。だから人工ビーチはガスが使われています。
利用者のマナーで自然海岸を締め出され、需要があるから人工ビーチを作る。こういう所から埋め立てを減らせるのではないかと思うのですが、こういう議論がないところを見ると、大多数の意見とされる「埋め立て反対」が、真に環境のことを考えているのか疑問に思ったりします。まずは人工ビーチが埋立地であることを知るべきでしょう。
観光立県沖縄。果たして観光客は人工ビーチに泳ぎに来ているのでしょうか?
子供たちに利用させるなら、安全に越したことはありませんが、そのための埋め立ては問題にならないのでしょうか。
工夫次第・利用者のマナー次第で自然海岸のビーチパーティーが堂々とできるようになるのではないかと思
いますし、ハブクラゲも減らせると思います。身近なところでは自身がポイ捨てをしない、させないところからはじまると思います。身近な場所でいいので、ゴミを拾ってみるのも発見があると思いますよ。
ちょっと宣伝。
21日の参議院議員通常選挙とともに那覇市議会選挙も行われます。
普天間飛行場を含め防衛行政のスペシャリストが出馬します。
http://www9.ocn.ne.jp/~canryoji/
私もホームページ作成を担当させていただきました。
ご覧いただけるとありがたいです。
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そんな中でも書かずにはいられない。そんなネタが入りました。
以前「いたしかたない埋め立て」と「減らせる埋め立て」があると書きました。
辺野古は普天間飛行場の危険性除去のためにも必要としているわけで、いたしかたない埋め立てであると思います。
今回仕入れたネタというのは、「「那覇港浦添ふ頭コースタルリゾート地区港湾整備事業」というものです。浦添市キャンプキンザー沖のリーフを埋め立てて、人工ビーチやマリーナ、ホテル、商業施設、コンベンション施設を集約した土地を作ろうというものです。

埋め立てといえばどうしても「辺野古」がクローズアップされ、「あんなに綺麗な海を埋め立てるなんて、反対です」と言う県民も多くいると思うのですが、私はこうしたレジャー目的の埋め立てこそ減らせる埋め立て、むしろ「無駄な埋め立て」だと思うのです。
遊ぶための施設を作るために、埋め立てするわけですからね。
辺野古の埋め立ては反対、自分が利用するかもしれない埋め立てはスルー・・・これでいいのかと問題提起してみたいと思い、このネタに触れてみたいと思うのです。
先日、忙しいといいながらも、ブログ「ぼくが見た沖縄」の執筆者メンバーでビーチパーティーをしてきました。

本土の方も見ていると思いますので解説しておきますと、沖縄で言うビーチパーティーとは、海でバーベキューを楽しみながら昼間からビールでカンパイというもの。青い海、白い砂浜、照りつける日差しをさけてワイワイと。ハッキリ言って最高に楽しいです。沈む夕焼けも最高でした。
ビーチでは多くの人が海水浴やビーチスポーツを楽しんでいました。観光客にとっても、地元の方にとっても憩いの場になっています。
しかし、忘れてはいけません。人工ビーチは埋立地です。
リーフを砂で埋め立てて作った、安全に遊べるビーチだから「人工ビーチ」なのです。
もしビーチパーティーを楽しみながら「埋め立て断固反対!」なんて言ってる人がいるならその目で見てみたいものですね。自分はこれ以上人工ビーチは要らないだろと思っていますが・・・純粋に楽しかったです(汗)
人工ビーチの思い出と言えば、私が釣りを覚え、タモ網片手に魚やエビを採る場所だった「波の上海岸」があります。潮溜まりに熱帯魚が群れるリーフは人工ビーチになり、相当さびしかったのを思い出しました。亡くなったじいちゃんも、よく魚を釣っていましたが、亡くなる前に釣りを習えればよかったなと後悔・・・。
その後、いい釣り場だった南側の堤防は、ダイビング体験の施設になるとのことで、最近ついに釣り禁止になったそうです。(ゴミ等片付けできない釣り人の責任もあるとは思いますが・・・)
さて、「那覇港浦添ふ頭コースタルリゾート地区港湾整備事業」の話に入ってみようと思いますが、資料を見ると???なところが沢山あります。
たとえば、「海洋緑地」としている公園と隣接する600mの人工ビーチがあるのですが「遠浅な海域を利用して、自然学習などの自然とふれあいができる場として活用」とありました。
砂で埋め立てて自然学習って・・・私自身も都市部の川の力強い生態系を教えるために、自然学習を企画したりしますが、それとはなんか意味が違いませんかね。
人工ビーチには「より安全に楽しめる」というメリットがあります。
しかし、一定の危険が伴うのが自然であって、しっかりした安全装備をして接するべきが自然だと思います。海に入るならば、おぼれないためのライフジャケットの着用や滑りにくい靴(フェルト底など)、クラゲなどに刺されないための衣服などがあります。
軽装で海に接するのが当たり前だと思ってる方が多いのですが、決してそんなことはないですよ。ライフジャケットなしで命を落とす人の多いこと。また、その逆にライフジャケットで救われた命もあります。

人工ビーチと安全の話においては、クラゲネットに見られる「ハブクラゲ」の脅威がありますが、ハブクラゲがなぜ多いのか、その原因をご存知でしょうか。陸地からの栄養流入が多い、つまり川や流入する水路が汚いためです。汚れを元にした食物連鎖のサイクルが、ハブクラゲを育てているわけです。

今の季節、栄養が集まる沖縄の都市部の川の河口周辺を散歩してみてください。かなりの確率でハブクラゲを見かけると思いますよ。
クラゲネットの中にいるから刺されないということでもなく、リスク低減でしかありません。ハブクラゲ被害は川を綺麗にする、つまり下水道を整備したり、家庭排水でできるだけ汚れを流さない工夫をすることでも防げます。こういう所に予算を使ってほしいのですけどね。
クラゲネットの中の、生き物が少ない人工ビーチで泳ぐのより、自然海岸で泳ぐほうが絶対に楽しいです。歩くと砂が舞い上がり、餌を求めて小魚が集まってきます。古座間味ビーチなどはそんな感じですね。
ハブクラゲやオニダルマオコゼなどの危険生物から身を守るのは、しっかりした装備と知識、そして家庭や地域での、川や海を汚さない工夫も大事だと思います。
あと、ビーチパーティーができる自然海岸はほとんど無いに等しいと思います。やっている所もありますが、多くが黙認されているという状況だと思われますし、いつか締め出しされるのではないかと思います。なぜなら、ビーチパーティーで海を散らかす輩がいるからです。

楽しんでいる間に、ビニールなどが風に飛ばされることもあるでしょうから、楽しんでいるそばから注意しなければなりません。また、木炭で焼いた肉は美味いですが、砂浜に捨てれば黒く残ります。だから人工ビーチはガスが使われています。
利用者のマナーで自然海岸を締め出され、需要があるから人工ビーチを作る。こういう所から埋め立てを減らせるのではないかと思うのですが、こういう議論がないところを見ると、大多数の意見とされる「埋め立て反対」が、真に環境のことを考えているのか疑問に思ったりします。まずは人工ビーチが埋立地であることを知るべきでしょう。
観光立県沖縄。果たして観光客は人工ビーチに泳ぎに来ているのでしょうか?
子供たちに利用させるなら、安全に越したことはありませんが、そのための埋め立ては問題にならないのでしょうか。
工夫次第・利用者のマナー次第で自然海岸のビーチパーティーが堂々とできるようになるのではないかと思
いますし、ハブクラゲも減らせると思います。身近なところでは自身がポイ捨てをしない、させないところからはじまると思います。身近な場所でいいので、ゴミを拾ってみるのも発見があると思いますよ。
ちょっと宣伝。
21日の参議院議員通常選挙とともに那覇市議会選挙も行われます。
普天間飛行場を含め防衛行政のスペシャリストが出馬します。
http://www9.ocn.ne.jp/~canryoji/
私もホームページ作成を担当させていただきました。
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